はじめに

あと少しで2024年も終わりですね。普段はお仕事や家事に追われ、ゆっくりと家計について振り返る時間がないのではないでしょうか?

いつも忙しい日々だと思いますが、お休みに入り少しゆっくりできる時期だからこそ、家計の見直しをするチャンスだと思いませんか?特に、今年は税制や年金制度にいくつか法改正がありました。今年の年末にこれらを改めて見直し、新年に向けて新たな気持ちでスタートしてみてはいかがでしょうか?

まずは、2024年にどのような改正があったのかを確認してみましょう。

2024年に行われた主要な法改正

2024年には、税制や年金に関するいくつかの法改正がありました。これらがライフプランにどう影響するかを確認し、適切に対応していくことが大切です。

  • 所得税・個人住民税の定額減税: 令和6年分の所得税・令和6年度分の個人住民税について、納税者及び配偶者を含めた扶養親族1人につき、所得税3万円・個人住民税1万円を控除する。(ただし、納税者の合計所得金額が1,805万円以下である場合に限る。)
  • 年金制度の変更: 確定給付型の他制度(企業型DCやDB等)を併用する会社員や公務員のiDeCoの拠出限度額が引き上げられました。

1.2025年に向けたライフプランの見直しポイント

新年を迎えるこのタイミングで、家計を見つめ直し、将来の資産形成について見直す良い機会です。以下のポイントを押さえて、改めて計画を確認してみましょう。

  • 家計管理: まず、2024年度の支出を振り返り、無駄な出費がなかったか確認しましょう。保険料や通信費などの固定費も見直してみたいところです。また、長い人生に備えるための必要な貯蓄額を再設定することも大切です。税制改正の影響を踏まえ、控除や節約についても検討してみましょう。
  • 投資の見直し: 2024年度を振り返り、今後の投資方針を見直しましょう。中長期的な視点でリスクを管理しつつ、柔軟にポートフォリオを調整することが重要です。投資信託や株式などの運用商品を選ぶ際は、自分のリスク許容度を把握し、無理のない運用を心がけましょう。
  • リスク管理: 生命保険や医療保険などの保障額が、現在のライフステージに合っているか確認しましょう。結婚や子育て、住宅購入などのライフイベントに合わせて保障内容が変わることが多いため、定期的な見直しが重要です。

2.老後資金計画の確認

2025年に向けて、老後資金の計画も再確認しましょう。特に、iDeCoに関する法改正を考慮し、掛金や積立額を見直してみましょう。ライフステージに応じて必要な資金が変わるため、どのタイミングでどれくらいの資金が必要かを再計算し、老後に向けた準備を強化しましょう。

3.税制対策の確認

年末年始は、税制対策を考える良い機会です。ふるさと納税や医療費控除、住宅ローン控除を最大限活用し、税負担を軽減する計画を立てましょう。大きな支出や住宅購入を予定している場合、税制優遇を上手に活用する方法を確認しておくことも大切です。2025年からのNISA枠も効果的に活用できるよう、準備を進めておきましょう。

まとめ

2025年を迎えるにあたって、昨年の法改正を踏まえたライフプランの見直しは非常に重要です。個々の状況に応じて最適な対策を講じることで、より安定した生活基盤を築けます。ライフステージや目標に応じて、最も適した選択肢を慎重に検討し、必要に応じて専門家に相談することもお勧めします。