知識だけじゃない、あり方も学ぶ――FP研修に『7つの習慣』を取り入れている理由

こんにちは。山本です。

私たちKittoZuttoでは、ファイナンシャル・プランナーとしてお客様の人生に寄り添うために、日々学び続けています。この4月から新しいメンバーが加わったため、新たに研修を行っていますが、これが結構過酷です!今年は、約3ヶ月にわたる研修をぎゅっと詰め込み2ヶ月で行うので、新メンバーは頭フル回転です。研修では、知識や話し方はもちろん、人としての在り方についてもかなりの時間をかけて学びます。

研修の中で、大切にしている一冊があります。それが、スティーブン・R・コヴィー著『7つの習慣』です。ベストセラーになった本なので、読んだことがある方もいらっしゃると思います。この本は、世界中で読まれてきた自己啓発書の名著であり、単なる成功法則ではなく、「人としてどうあるか」を深く問いかけてくれる一冊です。
では、なぜ私たちFPが、この『7つの習慣』を研修に取り入れているのか。今日は、その理由についてお話ししたいと思います。

・「知っている」だけでは、人の人生は預かれない
ファイナンシャル・プランナーの役割は、「お金の専門家」として知識や制度をわかりやすく伝えることだけではありません。お客様がこれから歩んでいく人生を一緒に考え、将来の安心に向けて伴走する存在でもあります。たとえば、退職後の生活設計。たとえば、年金の不安や住まいの悩み。たとえば、相続にまつわる心配事。その背景には、数字や制度だけでは語りきれない“想い”や“迷い”があるものです。だからこそ、知識だけでなく「人間力」や「信頼関係」が何より大切だと、感じています。

・『7つの習慣』が教えてくれること
『7つの習慣』の第1の習慣は「主体的であること」。環境や他人のせいにせず、自分の選択に責任を持つ姿勢です。FPとしてお客様に接するとき、まず自分自身がこの姿勢でいなければ、信頼は得られません。第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」は、まさに私たちが大切にしているスタンスです。まずは相手の声にしっかり耳を傾け、その想いを受け止める。そこから初めて、私たちの知識や提案が活きてくると考えています。また、すべての習慣は「信頼関係を築く」「長期的な視点で考える」「Win-Winの関係を大切にする」といった、人生をより良くするための土台となる考え方ばかりです。これらの考え方は、お客様と信頼関係を築き、長く寄り添っていくFPの在り方そのものだと、私たちは感じています。

・「自分を整える」ことで、お客様にも安心を届けたい
FPの仕事は、お金のことを扱うだけに、時にはプレッシャーを感じたり、自分自身の迷いに向き合うこともあります。そんなとき、『7つの習慣』の考え方は、自分を整える指針にもなってくれます。第7の習慣「刃を研ぐ」は、まさに自己成長とメンテナンスの習慣です。学び続けること、自分の心と身体を整えること、家族や仲間とのつながりを大切にすること――これらも、FPとして良い仕事をするためには欠かせない要素です。

・すべては「より良い人生の伴走者」であるために
私たちは、「お金のことを相談する場所」としてだけでなく、「人生のこれからを一緒に考える伴走者」として、皆さまと関わっていきたいと思っています。そのために、専門知識を磨くだけでなく、「人としてどうありたいか」を問い続けながら、成長していくこと。それが、KittoZuttoの大切にしている姿勢です。『7つの習慣』を通して学んだことを、自分自身の日々の在り方に落とし込み、そしてその姿勢が、お客様の安心や信頼につながっていけば。そんな想いで、今日も私たちはこの本を手に取り、学びを続けています。

最後に
もし今、不安や悩みを抱えている方がいたら、ぜひ一度お話を聞かせてください。正解を押しつけることはありません。一緒に考え、一緒に前に進む。そんな関係を築けたらと思っています。「人として、信頼できるFPを目指して。」KittoZuttoは、これからも学びを大切に、皆さまに寄り添ってまいります。