脳の健康とお金の健康~脳リフレッシュ教室10周年イベントに参加して感じたこと~

【ライフプランと子育て】子供と一緒に過ごせる時間は、実はとても短い

敬老の日に想いを込めて~親の未来を考えるきっかけに~

2025年の敬老の日は、9月15日です。

日頃の感謝を伝えるとともに、親や祖父母の未来について考える良い機会にしてみてはいかがでしょうか。

「いつまでも元気でいてほしい」誰もがそう願う一方で、お金や健康といった将来の不安は尽きません。

今日は、FPとして「敬老の日」をきっかけに親子で話し合ってほしいテーマを3つご紹介します。

1. 「もしも」の時の備え

健康寿命」という言葉をご存知でしょうか? 元気に日常生活を送れる期間のことです。

しかし、誰もが最後まで健康とは限りません。 病気や介護が必要になった時、どのような生活を送りたいか、どのような選択肢があるのか、事前に話し合っておくことが大切です。

<話し合う項目の例>

  •  加入している保険や保障の確認

⇒加入中の医療保険・介護保険を整理し、補償内容を一覧化しておく

  • どのような介護を受けていきたいのか

⇒施設見学をして費用感を把握しておく

  • 高額療養費制度、介護保険、障害年金や医療費控除など、国や自治体から受けられる支援の確認

⇒役所の介護相談窓口で受けられる補助制度を確認しておく

2. 財産の管理と継承

両親と「お金のことなんて…」と、なかなか話しにくいと感じる方もいるかもしれません。

  • 定期的に親子で財産状況を確認する場を設ける
  • 公正証書遺言の作成や家族信託の活用を検討する
  • 相続税や贈与税についてFPや専門家に相談する

などをして、話し合いの場を設けましょう。

仮に両親が認知症などになり、財産管理ができなくなってしまうと、生活費の引き出しや預金の解約も難しくなることがあります。大切なものがどこにあるのかは確認しておく必要があります。

  • 財産の一覧 ➡ エンディングノート等を活用して一覧を記載しておく
  • 遺言の有無 ➡ 遺言書を書いてある場合、どこに保管してあるのかを確認
  • 保険や年金などの情報 ➡ ファイル等に一覧化しておく

3. 日々の暮らしをより豊かに

敬老の日は、感謝を伝えるだけでなく、日々の暮らしをもっと豊かにするための計画を立てる良い機会でもあります。

  • 一緒に旅行や趣味の予定を立てる
  • 地域のシニア向け講座やサークルを調べてみる
  • ボランティアや交流会に参加し、社会との関わりを続ける

などをすることによって、旅行や趣味、新しい学びや社会とのつながりを見直すきっかけになればと思います。

親孝行の一つとして「未来の安心」をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

敬老の日が、皆様にとって心温まる一日となりますように。

まずは、一歩動きだすことが大切です。気になる方は、お気軽にご相談を^^

#敬老の日 #ライフプラン #FP相談 #資産管理 #介護 #親孝行

老後の生活は本当に大丈夫?定年前に準備を始めるための実践的なヒント

50代という年代は、人生の大きなターニングポイント 

体力や気力はまだ十分にある一方で、老後の生活や健康を意識し始める時期でもあります。

これまで家族や仕事のために頑張ってきた方にとって、これから先の「自分の時間」をどう使うかが重要なテーマになってきます。そして、その時間を支えるのがお金です。

今回は、FP(ファイナンシャルプランナー)の視点から「お金」と「時間」の関係を整理し、50代に意識したい 「守るお財布」「使う目的のあるお財布」「育てるお財布」 という3つの視点をご紹介します。

<50代のお金の課題>

教育費

お子さんが大学進学や留学を控えている場合、まだ教育費の負担が続きます。大学4年間で平均500万〜600万円とも言われ、複数のお子さんがいる家庭では老後資金との両立が課題です。

親の介護費用

50代は親の介護が始まる世代。介護費用は在宅か施設かによって大きく変わり、月数万円〜20万円以上になることもあります。サービスや制度を早めに調べておくと、いざという時に安心です。

老後資金

退職後の生活費は平均で月25万〜30万円程度といわれます。公的年金だけで不足する場合は、資産運用やiDeCo・NISAなどを活用してどう補うかをシミュレーションしておくことが重要です。

年金の受け取り方

年金は65歳からが原則ですが、繰上げ・繰下げで受け取り額が変動します。自分の健康状態や働き方・ライフプランに合わせて、受け取り方を柔軟に考える必要があります。

<お金の仕分け 「守るお財布」「使う目的のあるお財布」「育てるお財布」 >

  1. 守るお財布

まずは「安心を守るためのお財布」です。

介護費用:50代は親の介護が始まる世代。介護費用は在宅か施設かで大きく異なり、月数万円〜20万円以上になることもあります。制度やサービスを早めに調べておくことが安心につながります。

生活費の基盤:病気や失業など万一に備えて生活費の半年〜1年分を緊急資金として確保しておきたいところです。

  1. 使う目的のあるお財布

「自分や家族のために充実した時間を過ごすためのお財布」です。

教育費:お子さんの高校・大学進学を控えている場合、教育費のピークが続くことも。平均で4年間500万〜600万円かかるといわれています。

趣味・旅行:50代からは“やりたいことリスト”を具体的に叶えていく時期。

自己投資:資格取得や学び直しなどは、定年後の働き方や生きがいにつながります。

家族との時間:記念旅行やお祝いイベントなど、大切な思い出作りにもお金を計画的に使いたいですね。

  1. 育てるお財布

最後に、「未来のためにお金を育てるお財布」です。長期間(約10年)預けることができるお金を育てるお財布にまわしましょう。

資産運用:老後資金を準備するうえで、年金だけでは不足するケースが多いため、NISAやiDeCoなどを活用して“お金に働いてもらう仕組み”を持つことが大切です。

退職金の活用:まとまったお金をどう運用するかも、安心のセカンドライフに直結します。

まとめ

50代は「守るお財布」で安心を確保し、「使うお財布」で人生を楽しみ、「育てるお財布」で未来を支える。

この3つをバランスよく組み合わせることで、“お金”と“時間”の使い方に余裕と安心が生まれます。

資産運用で差がつく!アインシュタインも驚いた「複利」の力を活用する方法

こんにちは!Kitto Zuttoアドバイザーの小澤です。

昨年からNISA制度が大きく変わり、使いやすくなりましたよね。資産運用で得た利益に税金がかからない枠の広がりや、ずっと使える制度に変わり、魅力的な制度に改正がされたことで、私の周りでも資産運用を始める方が増えています。そこで今回は、資産運用を始める前にぜひ知っておいていただきたい 「複利」についてお話します。

 


アインシュタインも絶賛!? 複利のスゴイ力とは?

 

「複利は人類最大の発明だ。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う」

これは、かの有名な物理学者 アルバート・アインシュタインの言葉です。相対性理論で知られるアインシュタインが、お金の力についても深い洞察を持っていたことに驚かされますね。では、複利とは一体どんな仕組みなのでしょうか?

お金がお金を産む!? 複利効果をわかりやすく解説!

 

簡単に言うと、複利とは 「元本だけでなく、利益にも利子がついて雪だるま式にお金が増えていく仕組み」 です。例えば、100万円を年利5%で複利運用する場合…

100万円を年利5%で運用した場合(単利vs複利)

期間 単利(元本+利息) 複利(元利合計) 差額
5年 125万円 約127.6万円 約2.6万円
10年 150万円 約162.9万円 約12.9万円
20年 200万円 約265.3万円 約65.3万円

 

単利とは簡単に言うと、元本100万円に対して利息がつく仕組みになります。複利で運用した場合と比較してみると、20年間で約65.3万円の差が開きます。このように複利では利益が利益を生み出すため、運用期間が長くなるほど、その効果は絶大になりますね!

数字で実感! 積立投資で資産はこんなに変わる!

 

以下は、毎月1万円を積立定期預金をした場合と、同額で年利5%の複利で運用した場合のシミュレーションです。預金金利は2025年3月現在の浜松いわた信用金庫の預金金利を参考にしました。

期間 預金金利0.1%で運用した場合 年利5%で運用した場合
10年後 121万円 155万円
20年後 242万円 411万円

金融庁HPつみたてシミュレーションにて計算:fsa.go.jp/policy/nisa2/tsumitate-simulator/

みてください! 預金と比べて、複利を活用した資産運用では20年後にはなんと約1.7倍もの差が生まれています!

資産運用成功のカギは「複利」と「時間」

 

このように、複利は資産形成において非常に強力な武器となります。

アインシュタインの言葉通り、複利を知り、活用する人としない人とでは、将来受け取れる金額に大きな差が生まれる可能性があります。ぜひ利回りの考え方を取り入れて、将来の金融資産を増やしていきましょう!

 


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災害とライフプラン──考えるべき3つのリスク

 

先日、あるお客様とお話しする機会がありました。
その方は、災害対応に関わるお仕事をされており、令和6年1月に発生した能登半島地震の現地にも、何度も足を運ばれたそうです。
実際に被災地を見てきた方から伺ったお話は、私の想像をはるかに超えるもので、被災された方々の大変さがリアルに伝わってきました。こうした災害は、私たちの「暮らし」や「家計」だけでなく、長期的なライフプランにも大きな影響を与えることがあります。
その中でふと、「ライフプランの視点から自分にできることは何だろう?」と改めて考えるきっかけになりました。
今回は、その気づきや、災害とライフプランの関係について、中立的なFPとしての視点
災害時に考えておくべき3つのリスクをご紹介します。

リスク①:家族の生活を守れるか?
“もしも”に備える家計と保障
災害によって世帯主が被災したり、働けなくなったり、最悪の場合には命を落としてしまうケースも想定されます。
そうした「万が一」の時、残されたご家族の生活をどう支えるかは、ライフプラン上の重要なテーマです。
たとえば…
• 遺族年金などの公的支援制度の知識
• 生命保険・就業不能保険などの民間保障の準備
• 自分の財産の把握
これらを事前に備えておくことで、「いざという時」も落ち着いた対応が可能になります。

リスク②:住む場所・暮らしの継続リスク
住宅が倒壊したり、浸水・火災などで住めなくなったりした場合、生活の拠点を一から作り直す必要が出てきます。
「住まい」はライフプランの“土台”です。そこが失われることのインパクトは大きく、再建費用も高額になります。
ここで考えるべきことは…
• 火災保険・地震保険の補償範囲の確認
• ハザードマップによる立地リスクの確認
• 仮住まいや住み替えの選択肢の検討

特にローン残債がある場合は、被害後の資金計画の組み直しが必要になる可能性もあります。

リスク③:収入・資産のダメージリスク
災害で職場が休業・倒産してしまったり、自分自身が働けなくなったりするリスクもあります。
さらに、株式や不動産、退職金運用などの資産も、経済的混乱により一時的に価値が下落することがあります。
こうした状況に対応するためには…
• 毎月の生活費に対する緊急資金の確保
(最低でも生活費の3〜6ヶ月分を現金または流動性の高い預金で確保)
• 資産を1本化せず分散管理する設計
• 停電やATM停止に備え、少額の現金を手元に保管
働き方やキャッシュフローの“余白”が、災害時の立て直し力を左右します。

▼まとめ:災害リスクも、人生設計の一部
災害は予測できない出来事ですが、それによって人生の計画が大きく狂う可能性があるからこそ、
「起きたときにどうするか」を日ごろのライフプランに組み込んでおくことが大切です。
私たちは、お客様の夢や希望を聞いてプランを立てるだではなく、万が一の時に家族が生活できるのか、どう暮らしを立て直すか、ライフプランに合わせて保障内容等を一緒に考えていきます。
ライフプランに“リスクという現実”を加えることで、家族の安心と将来の備えが、より確かなものになります。

定年直後の60代だからこそ保険を見直すべき3つの理由